商品先物市場と資源株の連動性
株式市場において、個別銘柄の値動き予想の手がかりに商品先物価格を使わない手はありません。
例えば資源株においては、原油価格が1ドル上下すれば数億円の純損益が発生するとも言われています。
大抵の場合、株価は業績に連動しますので、資源株を売買するに際し、原油相場は重要なヒントを与えてくれるでしょう。
右のグラフは、石油資源開発株式会社(1662)の株価と日経平均の推移を示したものです。
景気回復基調が鮮明となった2006年夏場から、明らかな乖離が生じています。
日経平均は原油価格のピークアウト→コストダウン→企業の純益の増大という連想が働いたのに対し、資源株は逆に利益の減少予想が株価に織り込まれたための乖離です。
右のグラフは石油資源開発株式会社と東京工業品取引所の原油先限のつなぎ足を比較したものです。
上げ下げの幅に多少の違いが見られるものの、ほぼ一致した動きをしていることが見て取れます。
資源株から資源そのものへと目を向けてみる
「原油価格が今後上昇するだろうから資源株を買っておこう」
「原油価格が調整するだろうから資源株は一旦手放しておこう」
株式投資において、資源株の動きは原油価格に左右されることが多いため、このように考える投資家は多いのではないでしょうか。
でもそれなら、資源株ではなく、直接原油価格の上下で損益が発生する商品の方が分かりやすくありませんか?
原油の先物取引はザラバ方式で取引されています
商品先物取引の銘柄の中には原油があります。
原油の先物取引はザラバ方式であり、注文方法は株式取引と同じ「指値」「成行」などがあります。
右図に表示されている値段は1キロリットルあたりの値段で、実際の取引数量はその50倍の50キロリットル単位で取引されます。
つまり、10円の値動きで500円の損益が発生することになります。
株式市場において1,000株単位の銘柄を取引する場合に、1株あたりの値段を見て取引し、1円の値動きで1,000倍の1,000円の損益が発生するのと同じようなイメージです。
また先物取引でも株式と同様に、1日の値動きを制限するストップ高、ストップ安が設定されています。
先物取引と株式取引の違い:証拠金制度
株式取引と商品先物取引の違いの一つとして、商品先物取引の証拠金制度が挙げられます。
例えば1klの値段が48,520円の原油を50kl買おうとすると、現物なら48,520円×50=2,426,000円必要になります。
しかし商品先物取引においては、原油50klの売買を、135,000円の証拠金で行なうことが出来ます。
つまり原油先物取引は、現物を取引するのに比べて、約18分の1の資金で取引できることになります。
商品先物取引が効率のいい取引だと言われるゆえんです。
もちろん、リターンが大きいということは、リスクが大きいということにほかなりません。
原油先物取引においては、値段が2,700円逆に動くと損失は2,700円×50倍=135,000円となります。
135,000円の資金のみで取引をしている場合には、値段が2,700円逆に動くと、取引の手数料を考えない場合において、元本を全て失う計算になります。
さらに値段が逆に動いた場合には、元本以上のマイナスが発生する場合もあります。
しかし、取引におけるレバレッジはご自身で調節することが出来ます。
例えば250万円の投下資金に対して、原油を1単位(50kl)だけ取引することももちろん可能です。
普段は少ない枚数で様子を見ながら、ここぞというときは大きな枚数でデイトレードで勝負するなど、レバレッジを活用したダイナミックな取引も行えます。
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