米穀指数 RICE-INDEX

米穀指数とは

米穀指数とは、特定銘柄ではなく、日本全国(北海道から九州まで)の「国産うるち米一等(玄米)」の出荷業者と卸売業者等との相対取引における将来の平均米価(米の包装代、運賃、消費税を含む)で、堂島取引所が公益財団法人流通経済研究所に委託し、算出されます。

指数の算出には、農林水産省が毎月公表する「米の相対取引価格・数量」を、前年産検査数量で加重平均した値に、公益社団法人米穀安定供給確保支援機構が毎月公表する「DI調査(米取引関係者の判断に関する資料)」で需給・米価の動向を示すDI値から推計して算出されます。

米穀指数(愛称:堂島コメ平均)3つのポイント

①日本全国の主食用米の平均価格である

指数の対象となるのは日本全国(北海道から九州まで)の様々な銘柄(うるち米一等)であり、特定の産地品種銘柄に限りません。

そのため、どの地域の生産者、または需要家でも米価の指標として利用することができます。

②最終決済価格は実取引に基づいた価格である

取引所取引では売方・買方のバランスが崩れてしまった場合、実勢価格とかけ離れた価格(マネーゲーム)となる事も考えられます。

しかし最終決済価格は、農林水産省や公益社団法人米穀安定供給確保支援機構が公表する取引所マーケット外の現物の実取引状況や、当業者の動向から算出されるので、実態価格近くに収斂することとなります。

③現物の受渡しリスクなし

現金決済型取引のため、現物商品の受渡しリスクはありません。

取引最終日までは堂島取引所での市場価格で反対売買(転売または買戻し)を行う事によって取引を終了します。
反対売買を行わず取引最終日を過ぎたポジションは、最終決済期日に最終清算数値で清算されます。

米穀指数の価格変動要因

米穀指数は、現物の需要と供給のバランスが最大の価格決定要因です。それには様々な価格変動要素があります。

成育時の天候

台風や極端な気温、日照不足等の天候不順や病害虫等による生産量減少は価格を押し上げる要因になります。
反対に、生育に適した天候なら豊作となり、価格を押し下げる要因となります。

作付面積

作付面積の増減は予想収穫量に影響を及ぼすため、価格に影響を与えます。

出荷の状況

出荷タイミングが全国的に重なると、一時的に供給過多となり価格下落の要因となります。

国のコメ政策

政府の指導や規制、あるいは補償が入ることによって生産量が変動し、価格に影響を与えます。

輸出の動向

輸出分のコメ増減により国内向けの量が変動し、価格に影響を与えます。

外食産業の好不況

コメの消費における外食・中食の占める割合は年々増加しており、外食産業の好不況は価格に影響を及ぼします。

燃料価格の騰落

燃料価格は農業機械は勿論のこと、流通においてもコストとして価格に影響を与えます。

『米穀指数』の取引例

仮に10枚でお取引した場合のシミュレーション

米穀指数は、60kgあたりの価格が表示されますが、最低取引単位(1枚)で「3トン(60kg×50倍)」のお取引となります。

  1枚 10枚
取引単位 3トン
(60kg×50倍)
30トン
(60kg×500倍)
手数料 往復3,080円
(税込)
往復30,800円
(税込)
  • 手数料は対面取引のオーバーナイト手数料です。

「売りスタート編」

値下がりを予想して、16,000円で10枚売建て。その後、15,000円で10枚買戻し(買い決済)した場合の損益は?

取引例

計算式:

差益×取引数量手数料
1,000円×500倍30,800円
469,200円 (利益)

※(16,000円-15,000円)

  • 相場が思惑とは逆の動きとなった場合は、損失が発生します。上記の計算とは逆に1,000円上がった時点で買戻し(買い決済)をした場合の計算は以下の通りです。

差損×取引数量手数料
-1,000円×500倍30,800円
-530,800円 (損失)

「買いスタート編」

値上がりを予想して、16,000円で10枚買建て。その後、17,000円で10枚転売(売り決済)した場合の損益は?

取引例

計算式:

差益×取引数量手数料
1,000円×500倍30,800円
469,200円 (利益)
※(17,000円-16,000円)

  • 相場が思惑とは逆の動きとなった場合は、損失が発生します。上記の計算とは逆に1,000円下がった時点で転売(売り決済)をした場合の計算は以下の通りです。

差損×取引数量手数料
-1,000円×500倍30,800円
-530,800円 (損失)

詳細は堂島取引所特設ページをご覧ください

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